ご挨拶
形成外科では2009年に下肢の難治性創傷を専門的に診療する「創傷ケアセンター」を立ち上げました。下肢の血管が詰まって壊疽となる重症虚血肢や糖尿病性足潰瘍を中心に治療を行っており、現在では全国でも有数の施設となっております。このような創傷を治すためには集学的治療が必要で、重症虚血肢の治療では心臓血管外科や循環器内科の先生方には血行再建術や循環管理を担当していただいています。
チーム医療で治療成績が向上することも報告されています。当院は各診療科のフットワークが軽く、患者様により良い医療を提供できるよう緊密に連携して治療にあたっています。
形成外科部長 兼 医局長 綾部 忍
重症虚血肢に対する集学的治療
末梢動脈疾患(Peripheral artery disease; PAD)は世界中で増加の一途をたどっています。PADの中でも糖尿病や末期腎不全を合併した重症虚血肢(Critical limb ischemia; CLI)は最も治療が難しく、感染や神経障害、足変形が絡んで病態が複雑となるため、血行再建術、創傷治療を並行して行うことが重要です。当科では、他院で下肢切断を宣告された患者様に対しても下肢温存すべく、心臓血管外科・循環器内科と協力して重症虚血肢の治療を専門に行っており全国でも有数の治療件数を誇ります。
またこれらの治療方法や成績に関して積極的に海外講演やCore Expert Working Group MemberとしてConsensus Documentの作成を行っています。
形成外科部長 兼 医局長 綾部 忍
Core Expert Working Group Members (Consensus Document of World Union of Wound Healing Societies) 2019年 ロンドン