決して断らず常に質の高い医療を提供
八尾徳洲会総合病院 総長福田 貢
当院心臓血管センターは2021年4月、外科内科の垣根のないone teamでの循環器疾患治療を目指し開設されました。以来、スタッフ増員や、集中治療科との連携による充実した重症管理体制の構築、救急隊や近隣病院から当センターへのホットラインの開通を経て、現在は24時間365日いかなる状況でも断ることのない”no refusal policy”に基づき、しばしば致命傷となり得る心臓大血管疾患に対し積極的な治療を行っております。
引き続き最先端の血管内治療と精緻な外科手術で卓越した診療実績をお届けできるよう、スタッフ一同邁進して参ります。些細なことでも結構ですので、循環器疾患でお困りの際はいつでもご相談下さい。
最先端の治療法も取り入れ”結果に拘る”治療を
心臓血管センター長
心臓血管外科部長薦岡 成年
私は防衛医科大学校卒業後2年間、自衛隊関連病院で研修医を終えた後に防衛省を退職し、その後、山形や福岡の病院で循環器内科医師として働いていました。しかし徐々に、より直接的に疾病と向き合う手術治療に興味が湧き、2007年12月に日本屈指の症例数を誇る岸和田徳洲会病院心臓血管外科に入職致しました。そこで東上震一先生(現徳洲会理事長)に師事し、本格的に心臓血管外科として歩み始めました。同科では「no refusal policy(どんな時でも絶対に断らない)」の理念の基、2020年3月までの12年4ヶ月の間、緊急例・待機例問わず修練を積み、数多の修羅場も経験して参りました。その中で通常の心臓血管手術は勿論のこと、後述する様々な新しい技術も積極的に取り入れ、試行錯誤しながら自らの技量を高めて参りました。
心臓血管外科領域での過去10年間の技術的進歩は目覚ましく、より患者様の負担の少ない術式が一般的となってきました。例えば、人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術、弁膜症に対して小切開で行うMICS手術、大動脈瘤・解離に対するステントグラフト手術、カテーテルで大動脈弁を置換するTAVIなどが挙げられます。中でも私が特に注力してきたのが、以下に述べるステントグラフト手術です。
この手術は、金属のバネが付いた人工血管(=ステントグラフト)を、カテーテルを通して血管内に留置し、動脈瘤を「内張り」して治療する方法です。日本におけるステントグラフト手術は腹部大動脈瘤に対して2006年から、胸部大動脈瘤に対して2008年から正式に始まっています。比較的新しい手術法ですがその有用性は目覚ましく、大動脈治療を一変させたといっても過言ではありません。現在、このステントグラフト手術を応用した様々なハイブリッド手術が考案され、大動脈の大部分の領域に対応できるようになっています。また近年では大動脈解離に対しても適応が拡大され、使用する機器の進歩も相まって、「瘤も解離もカテーテルで治せる時代」になりつつあります。2021年2月より当院でもハイブリッド手術室が稼働開始となりました。日進月歩のこの分野における最先端の治療法を、さらに高精度で提供できると考えております。
2020年4月から、縁あってこの八尾徳洲会総合病院心臓血管外科に赴任致しました。2021年4月に心臓血管センターが始動し、2023年11月心臓血管外科部長および心臓血管センター長を拝命されました。私の根底にある「no refusal policy」を当センターの理念の一つとして掲げ、自身だけでなく後進の技術向上にも邁進しながら最新の技術を取り入れ、循環器内科の松尾浩志部長と共に、外科・内科の垣根無く個々の患者様に最善の治療を提供していきたいと考えております。
手術は疾病治療の最後の選択肢です。それを託される身として、「結果が全て」に拘り続けます。いつでもお気軽にご相談頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
経験豊富な医師による高度かつ確実な治療
心臓血管センター 副センター長
循環器内科部長松尾 浩志
循環器内科領域は致命的となる疾患が多く緊急での治療が必要となることがしばしばあります。数秒単位で患者様の状態が大きく変化することも多く、その治療には豊富な経験と熟練した技術を要します。私は海外での治療も含めこれまで数多の症例を経験しており、これらに基づいた高度で確実な治療が提供できると自負しております。また、ここ数年は若手医師が増えておりますが、常に懇切丁寧な説明と安全確実な治療を行うよう指導しており、若手医師が対応する場合には必ず上級医が監督する体制となっているため、安心して治療を受けて頂けます。
当院でのカテーテル検査および治療件数は大阪府有数であります。心臓の冠動脈治療において当院では、治療の際に拡張が不十分となる可能性のある動脈硬化が進んだ高度石灰化病変に対する治療(ローターブレーターやダイアモンドバック)も行っており、その症例数は全国有数です。他院では治療における危険性が高いといわれるような病変に対しても安心して治療を受けて頂くことができます。さらに、カテーテル治療の最難関と言われる慢性完全閉塞病変に対する治療経験も多く、国内のみならず、海外でも年間100例以上の治療や現地医師への指導を行っております。
当院はこのような冠動脈病変だけでなく、下肢動脈の閉塞や狭窄(下肢閉塞性動脈硬化症)に対する治療でも大阪府下有数の施設となっております。下肢壊疽や下肢潰瘍を伴う重症下肢虚血肢に対する治療では形成外科とも協力し積極的に治療に取り組んでいます。また緊急性を伴う急性下肢動脈閉塞症については昼夜を問わず、心臓血管外科と協同して緊急手術を行い救肢救命に取り組んでいます。
当センターでは循環器内科と心臓血管外科の垣根がなく、複雑な病態の患者様についても常にディスカッションを行い、スムーズな連携を実現することで、患者様にとって最善の治療を選択し提供できるようにしております。集中治療科との連携も強固であり、どれだけ重症の患者様でも徹底した全身管理を行い、スタッフ一同決して諦めることなく闘い続けます。