慢性大動脈解離に対するステントグラフト治療 ~完治への戦略~
大動脈解離の治療として、上行弓部は開胸手術が基本治療ですが、下行大動脈以下の慢性大動脈解離に対しては、ステントグラフト治療が盛んに行われております。
当センター長の内田は、開胸手術時に同時に下行大動脈へステントグラフトを内挿するハイブリッド手術としてオープンステントグラフト手術の先駆者として日本のみならず全世界に広めました。
しかし腹部以下の大動脈の亀裂が残っているため、数年後には追加手術が必要となるケースが散見されます。そこで薦岡は、胸部のみならず腹部大動脈へも積極的にステントグラフト治療および追加血管内治療(腹部分枝ステントグラフト、偽腔閉鎖など)を介入することで、大動脈の完全治癒を達成しています。その成績を2020年ヨーロッパ胸部心臓血管外科学会にて発表し、最先端大動脈治療として注目されています。
心臓血管センター 副センター長
心臓血管外科部長 薦岡 成年

