心臓リハビリテーション紹介
心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者様が体力を回復し家庭復帰、社会復帰して、再発や再入院を予防するために実施するものです。当院では心筋梗塞や狭心症、心不全、大動脈疾患の治療・手術を受けられた患者様が対象となります。
入院直後には安静が必要となりますが、心臓リハビリでは患者様の状態に応じて早期から離床を進めていきます。歩行が安定してきたら自転車エルゴメーターやレジスタンストレーニングを行い、退院に向けての体力作りを行っていきます。心臓の病気には生活習慣の改善が必要となる場合も多いため、運動以外に食事や禁煙、節酒など退院後不安となる課題についても一緒に取り組んでいきます。入院中には、医師、看護師、理学療法士、MSWの多職種でカンファレンスを行い、患者様の情報共有と治療の円滑化を進めています。
心筋梗塞リハプログラム
| 急性心筋梗塞リハビリテーションプログラム ※PeakCPK1500U/L以上 14日間コース | ||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ステージ | 病日 | リハビリの場所 | 運動療法 負荷試験など |
安静度 | ||||||||||||||||
| Ⅰ | 2日目 | 病棟 | 床上自由 | 臥床・安静 | ||||||||||||||||
| 3日目 | ポータブルトイレ 尿器 | 室内歩行自立 | ||||||||||||||||||
| Ⅱ | 4日目 | トイレ歩行負荷 | トイレ歩行自立 | |||||||||||||||||
| Ⅲ | 5日目 | 200m歩行 | 病棟内歩行自立 | |||||||||||||||||
| Ⅳ | 7日目 | リハビリ室 | 500m歩行 | 病院内歩行自立 | ||||||||||||||||
| Ⅴ | 9日目 | 心リハ室での運動療法もしくは歩行練習 | ||||||||||||||||||
| Ⅵ | 11日目以降 | 心肺運動負荷試験 | ||||||||||||||||||
| Ⅶ | 15日目 | 退院 | ||||||||||||||||||
PCI施行日:1日目とする
| 急性心筋梗塞リハビリテーションプログラム ※PeakCPK1500U/L未満 10日間コース | ||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ステージ | 病日 | リハビリの場所 | 運動療法 負荷試験など |
安静度 | ||||||||||||||||
| Ⅰ | 2日目 | 病棟 | トイレ歩行負荷 | トイレ歩行自立 | ||||||||||||||||
| 3日目 | 50m歩行 | 病棟内歩行自立 | ||||||||||||||||||
| Ⅱ | 4日目 | 100m歩行 | ||||||||||||||||||
| Ⅲ | 5日目 | リハビリ室 | 200m歩行,クリアすれば運動療法実施 | 病院内歩行自立 | ||||||||||||||||
| Ⅳ | 6日目 | 心リハ室での運動療法もしくは基本的動作練習 | ||||||||||||||||||
| Ⅴ | 8日目以降 | 心肺運動負荷試験 | ||||||||||||||||||
| Ⅵ | 11日目 | 退院 | ||||||||||||||||||
PCI施行日:1日目とする
急性心筋梗塞に対する、リハビリテーション負荷試験の判定基準
- 胸痛、呼吸困難、動悸などの自覚症状が出現しないこと
- 心拍数が120bpm以上にならないこと。または40bpm以上増加しないこと
- 危険な不整脈が出現しないこと
- 心電図上1mm以上の虚血性ST低下、または著明なST上昇がないこと
- 室内トイレ使用時までは20mmHg以上の収縮期血圧の上昇がないこと
(ただし2週間以上経過した場合は血圧に関する基準は設けない)
※標準的プログラムであり、病態によりスタートステージに変更あり
※安定していれば、ステージスキップ可能
自主練習表
リハビリ自主練習メニュー表
手術後はできるだけ早期に離床・歩行のリハビリテーションを開始して行う事が重要視されています。離床により肺炎などの呼吸障害や筋力低下(廃用症候群)を予防することが出来るため、自己でも離床を心掛けて下さい。
歩行練習
- 点滴類に注意し実施してください。
- 不安な際は、看護師さんに声を掛けて下さい。
- 日中での実施をお願いします。
上肢運動
- 片腕ずつの実施をお願いします。
- 痛みがある際は、無理して実施をしないようにしてください。
下肢運動
心臓リハビリテーションの効果
- 運動能力、体力の向上により、日常生活での息切れなどの症状が軽くなる
- 心臓の機能が良くなる
- 血管が広がりやすくなり、身体の血液循環が良くなる
- 血管は広がって高血圧が改善する
- インスリンの利きが良くなって、血糖値が改善する
- 自律神経が安定し、不整脈の予防になる
- 運動を行うことで、家庭生活や社会復帰への自信がつく
外来では心肺運動負荷試験を実施し、運動負荷量の目安を出して最大5ヶ月間、外来リハビリを実施していただきます。また通院でのリハビリが困難な患者様には自宅での運動方法や運動時間・運動量などを説明し自主練習という形で運動を継続していただいています。
ご質問があればお気軽にお問い合わせ下さい。
八尾徳洲会総合病院 リハビリテーション科 心臓リハビリ室

