最新血管撮影装置〔トリニアス〕導入
この度、CAG室に島津製作所の新しい装置が導入されました。今年度の1月中旬頃から検査が始まって行われています。この装置は治療支援(被ばく低減、造影剤削減、検査時間短縮)を実現するべく、島津製作所独自のイメージガイドアプリケーションや多くの機能を実装しています。また、この新しい装置のコンセプトとして、以下の3つがあります。
- すべてがもっとうまくできる
- もっと安心な、もっとゆるぎない、日本クオリティを
- 長年の経験による最良の低侵襲カテーテル治療をサポートしてひらける新しい未来
この3つのコンセプトから、患者様により高い信頼と安心を提供することを最重要視している装置であることがわかります。医療スタッフ側から見ても安心して新しい技術が使用できるので非常に良い装置だと思います。
この装置を使用している主な検査は、心臓の血管や下肢の血管の治療です。
心臓の検査では、X線発生装置を同時に二機使用し、一度に2つの方向から検査できます。そのことによって、通常検査の半分の造影剤で2方向から同時に撮影できるので、検査時間も半分になります。また、患者様の負担も減ると同時に、1日にできる検査数も増えました。
下肢の血管の検査・治療では、リアルタイム性を追求した島津製作所独自の画像処理技術があり、2つ程ご紹介します。
1つ目は、写真のブレ補正に関しての技術です。X線写真を撮る場合、動きによる写真のブレが問題となってしまいます。普段行う補正は2次元的に行うものが多いですが、この新しい装置では3次元的に補正することが可能となっています。再撮影が少なくなるため、不要な放射線被ばくを抑えることができています。また、患者様の動きに左右されずに検査をスムーズに行うことができ、従来よりも早く手技を終わることもできます。
2つ目は、一度の撮影で下肢全域を表示することが可能となる技術です。足の付け根あたりの血管から造影剤を流し、血流に乗って流れていく造影剤を追いながら足先まで撮影します。この撮影した画像をつなぎ合わせて、下肢全域を自動で表示することが可能となりました。下肢全域を一度に評価できるため、治療後の患者様やその家族様への説明時にも活躍しています。
今回導入された新しい装置による技術を駆使し、安心・安全な医療を患者様に提供できるように日々心がけております。

